保険が使えるアザ治療
アザの種類
アザの多くが生まれつきのケースが多く、以前はよい治療がなかったり、医師の間でも知識として広まっていなかったために、成長を待っていれば消えると言われているケースも多く見受けられました。
すべての疾患が早期発見、早期治療であるように以下の理由で35年以上前から早期治療を行っております。
- アザの大きさが小さい(成長とともに大きくなります)
- 皮膚が薄い(皮膚表面からターゲットまでの距離が近くなりますからレーザー光も有効なエネルギー量で届きやすくなります)
- 生活紫外線等の影響が少ない(生活していてさける事のできない紫外線がメラニン色素を増加させ、このメラニン色素がレーザー光の到達の妨げとなります)
- お子様が成長して行く上で、記憶に残らないうちの治療は、アザがある事による身体的なハンディキャップを軽減し、精神衛生上も良い。
- 小さいうちは、慣れている医師ならば安全に押さえ込みでレーザー治療が可能。(全身麻酔や入院の必要はありません)
ただ、子供の頃からなのであきらめている方も多いようですが、いくつになっても、気になったり治療できると知ったときが治療の開始時期です。
アザをキレイに治す方法として、最適な治療はレーザー治療になります。正常な細胞には影響なく、ターゲットとする色素だけを取り除いていきますので、皮膚をなるべく傷めずにキレイな仕上がりになります。
レーザーは、疾患によって健康保険が適応されます。また、健康保険適応が認められているレーザー機器は決められており、当院では健康保険が適応されるレーザー機器が揃っております。 健康保険適応のアザには、血管腫(赤アザ)・太田母班(青アザ)・青色母班(青アザ)・蒙古班(青アザ)・扁平母班(茶アザ)があります。
また、アザではありませんが、外傷性イレズミや赤ら顔などの毛細血管拡張症のレーザー治療にも健康保険が適応されます。
原因によって異なる治療法
アザの治療は健康保険が適応されるものが殆どです。
主な治療法としては、手術(切り詰め、植皮、組織拡張器使用など)、レーザー治療、皮膚冷凍凝固療法(ドライアイスや液体窒素)、隠蔽療法(お化粧など)があります。
以前は手術治療が中心に行われましたが、現在ではレーザー治療も大きな治療選択肢として考えます。
それぞれにメリットやデメリットがありますので、 治療計画を立てる場合、経験と慎重な検討が必要です。
主に、メラニン系と血管系のアザがあります。それぞれの過剰や減少が肌の色の異常として表現されます。
メラニン系にはQスイッチ付きレーザー(ルビー、ヤグ、アレキサンドライト)、血管系(ヘモグロビン)には色素(ダイ)レーザーが一般的です。
疾患により健康保険内での治療回数や、適応レーザー機種も決められております。
また、健康保険適応外のレーザーの方が有効な結果を生む可能性があれば(有毛性疾患の脱毛レーザー等)ご提案致します。
治療後の注意点
治療後の処置や注意点を守れているかで、治療後の結果を左右することもありますので、必ず後日の診察にいらしていただきます。
治療はするだけではなく、その後も問題のない状態になるまで、責任をもって診察させていただきます。
レーザー治療後には、状態に合わせた処置が必要になることがあります。多くの場合は肌色テープ固定ですが、1週間から10日間そのテープを貼りっぱなしで過ごしていただきます。
テープの上からお化粧も洗顔も可能ですし、テープは肌色なのであまり目立ちません。
手術の場合は、抜糸の目安は1週間後になりますので、その間手術をした部分は濡らさないことが感染予防に必要です(毛髪内は清潔を保つために洗髪をしていただきます)。
体幹の場合は、シャワーでも濡れない特殊なテープで患部を保護できますので、日常生活に支障はあまり感じません。
治療は生活に支障がない範囲で進めていきますので、ご安心ください。
より治療経過を良好にするために、その時の状態に合った処置や注意点をご説明いたします。